9級編

第35回 このブログ用のネタは尽きていないが、8級に昇級してから「8級編」として書こうと企んで出し惜しんでいた。しかしいっこうに昇級しない。できそうな気配すらない。

4月の中旬にパイロットペン習字通信講座を始めてから今日まで、おれとしてはずいぶんまじめに練習を続けてきたと思う。 堪え性がなく飽きっぽいことは、自他ともに認めるおれの欠点だ。すこしでも深くつきあったことのある人は、申し合わせたように言う。「…

第34回 新しく買った4本の万年筆のうち、今回は金属製の軸をもつ2本のことを書く。ピカソとミュー。なんかのタイトルになりそう。

(前編:ホームラン万年筆と100円万年筆 は→こちら) 3本目はPICASSO PS903-N。 ピカソというメーカーはフランスの会社らしいが、詳細はわからない。品名は落札したオークションショップの表記に倣っただけなので、正確かどうかも知らない。 とにかく、よく…

第33回 このブログを見るかぎり、おれは5本の万年筆を持ってることになっている。しかし実際にはすでに9本に増えている。こっそり追加した4本について記録しておこう。

持っていることを明らかにしてある4本については、こちらに書いてある。■モンブラン146とウォーターマン・オペラ(写真なし)■パイロット・ボーテックス(146とオペラの写真も)■パイロットのペン字用万年筆、ペンジ■川窪万年筆店 昭和万年筆・フォルカン …

第32回 パイロットのペン習字通信講座を学び始めたのが4月の中旬だから、すでに3ヵ月半が過ぎたことになる。すでに課題も4回提出した。練習時間だって合計すればけっこうなものになるだろう。さて、おれの手はよくなっているのだろうか?

パイロットから月の頭に『わかくさ通信』が郵送されてくる。電車の中吊りポスターほどのサイズの紙を2枚、2つ折りで使った新聞状の会報だ。8ページが一号ぶんである。この『わかくさ通信』の紙面を大きく割いて掲載されているのが"級位認定者一覧"なるコ…

第31回 パイロットの講座では毎月2種類の課題を提出することになっている。2つのうち添削課題には印刷済みの手本が用意されているが、もうひとつの級位認定課題のほうは文の内容が示されるだけで、字の形や配置については各自が調べる必要がある。

「その記念館は、豪商が建てた夏の別邸でした。」 これが今月の級位認定課題である。課題文は毎月頭に送られてくる会誌(紙)『わかくさ通信』の紙上か、パイロットペン習字通信講座のサイトで知ることになる。 上級のペン習字erになれば、課題の内容=文字…

第30回 病院のある東京では、今年の七夕はあいにくの天気だった。でも、願いは届くだろう、きっ

前編はこちら。 永遠の25才になりたい。 おれの知人にも同じようなことを言ってる人がいますが、ここはノーコメントで。 じいさん(●●源七)の意識が戻り ますように。血小板も増え血圧の薬を 使わなくても安定しますように。 うんうん、そうなるといいです…

第29回 おれが世話になっている病院では、七夕が近づくと入院棟の各階に七夕飾りが用意され、入院患者や見舞客の手による短冊を見ることができる。これを眺めてまわるのがなかなか楽しい。

去年の七夕はおれも入院患者だった。 退院が7月8日だったので、七夕の日には元気をもてあましていて、病棟をめぐっていろんな思いの詰まった短冊を見た。 そのときの記録はこちら(前編)とこちら(後編)。 さっそく今年の七夕ハンティングを始めよう。 …

第28回 おれの持論は「人は排泄するために生きている」で、排泄本位主義と呼んでいる。言葉どおりに排泄が生きる目的だと言っているわけではなく、「排泄は快感であり、排泄を中心に据えると見通しがよくなる」程度の意味だ。

文字通りの排泄以外にも、我々はいたるところで排泄から快感を得ている。暑い日に水分を我慢して、仕事が終わったあとの一杯のビールでプハー。これもひとつの排泄と言えるだろう。 また、「物を買う」という行為も金銭を介した排泄行為と言えるだろう。衝動…

第27回 万年筆に凝りだすと、つぎはインクかノートに興味が向くというのが定説のようだ。

おれの場合は万年筆に向かうまえの段階でペン習字というクッションをかませたが、それでもやはりインクに対する興味が出てきた。 安いものでも3000円台、ボリュームゾーンが1万円から2万円台、値が張るとなれば10万円の大台を超えるものも珍しくない。それ…

第26回 川窪万年筆店からのお知らせをtiwtterで目にしたのが5月31日の午前10時ごろ。千載一遇! と感じたおれは、2時間後に代金の送金手続きを終えていた。

昭和万年筆・フォルカン仕様、10500円也。 だいぶ時代のついた万年筆だから、価値を感じない人には高いだろう。しかしおれにとっては「川窪万年筆」と「フォルカン」の2役がついた逸品である。 今回の販売本数は4本だったが、おれがオーダーフォームに記入…

第25回 ザラメから生まれる雲の菓子のごとく万年筆への興味が膨らんできたのが2ヵ月まえのこと。日に日に万年筆熱は上昇し、検索ウィンドウに「万年筆」と打ち込んではあちこちのサイトを見てまわった。

インターネットで得られる情報は、あくまで"情報"であり"知識"にすぎない。 目や指で実際に使うことで得られる"体験"や"経験"とは別種のものである。 それでも、日を追って確実に増え続ける万年筆の知識は、おれを幸せな気持にしてくれた。 「モンブランもウ…

第24回 なにごとも型から入るタイプで、ペン習字の練習だって例に漏れない。ヘタすりゃ練習前の"儀式"のほうが字を書いている時間よりも長いくらいだ。

おれの"儀式"の内容は、こうだ。 まずシャワーを浴びる。本来なら水ごりをしたいところだが、心臓が止まると困るので45度のシャワーで代用している。短髪にしたので頭も洗う。すぐに乾くから便利である。 風呂場から出たらざっと体を拭いて、読経である。 お…