ペン習字
このブログを始めたときから、予防線を張るように何度も書いてきたこと。それが「おれは飽きっぱいからいつまで続くことやら」だった。 で、その時がやってきた。いちおう最後ということで、「飽きた」の内についておれらしく、ぐちぐちと説明して中締めとさ…
B5サイズの原稿用紙が好きだ。 持ち運びに適しているし、1枚がすぐに文字で埋まるので枚数がどんどん進む。なんだか自分の書く速さが上がったような錯覚が気持ちいい。 しかししょせんは200文字。「完結したなにか」を1枚で書くのは難しい。ツイッターの…
パイロットのペン習字通信講座の受講を決めたとき、つまり7ヵ月まえのおれはこんなふうに考えていた。 「ペン習字を学ぶことで、毎月1割くらい上達できれば御の字だ」と。 当時のおれが、深く考えることなく、なんとなく感じたことだ。でも、甘いね。大甘…
まずはじめにお断りしておかなくては。 「万年筆 正しい持ち方」といったキーワードで検索した結果ここに辿りついた方は、いますぐこちらに行ったほうがいい。 ↓ ペン字いんすとーる 『正しいペンの持ち方について調べてみた』 あなたが求めている答えは、お…
パイロットペン習字通信講座では、最下級は10級ってことになっているが、実質的には9級Aがスタートラインだとおれは考えている。 毎月の『わかくさ通信』には事務局によって認定された級位が掲載されるが、10級にかぎっては割愛されている。その理由は、10…
※テキスト(フォント)版はこちら 昨日の『フクダ君の筆跡』を万年筆で6種類の原稿用紙に書いてみた。 計画では、すべてを同じ万年筆で書くつもりだった。しかし途中でアクシデントがあり、3種類の万年筆、2種類のインクを使う結果となった。 200字詰め原…
4月の中旬にパイロットペン習字通信講座を始めてから今日まで、おれとしてはずいぶんまじめに練習を続けてきたと思う。 堪え性がなく飽きっぽいことは、自他ともに認めるおれの欠点だ。すこしでも深くつきあったことのある人は、申し合わせたように言う。「…
パイロットから月の頭に『わかくさ通信』が郵送されてくる。電車の中吊りポスターほどのサイズの紙を2枚、2つ折りで使った新聞状の会報だ。8ページが一号ぶんである。この『わかくさ通信』の紙面を大きく割いて掲載されているのが"級位認定者一覧"なるコ…
「その記念館は、豪商が建てた夏の別邸でした。」 これが今月の級位認定課題である。課題文は毎月頭に送られてくる会誌(紙)『わかくさ通信』の紙上か、パイロットペン習字通信講座のサイトで知ることになる。 上級のペン習字erになれば、課題の内容=文字…
おれの場合は万年筆に向かうまえの段階でペン習字というクッションをかませたが、それでもやはりインクに対する興味が出てきた。 安いものでも3000円台、ボリュームゾーンが1万円から2万円台、値が張るとなれば10万円の大台を超えるものも珍しくない。それ…
昭和万年筆・フォルカン仕様、10500円也。 だいぶ時代のついた万年筆だから、価値を感じない人には高いだろう。しかしおれにとっては「川窪万年筆」と「フォルカン」の2役がついた逸品である。 今回の販売本数は4本だったが、おれがオーダーフォームに記入…
インターネットで得られる情報は、あくまで"情報"であり"知識"にすぎない。 目や指で実際に使うことで得られる"体験"や"経験"とは別種のものである。 それでも、日を追って確実に増え続ける万年筆の知識は、おれを幸せな気持にしてくれた。 「モンブランもウ…
※表内の「長い前ふり(1)」や「級外編」の文字をクリックすると該当するエントリーにジャンプします。 長い前ふり編 長い前ふり(1) 2010年4月3日 脳梗塞で視野の右上4分の1が欠けちまった 長い前ふり(2) 2010年4月5日 ロットリングの多機能ボ…
おれの"儀式"の内容は、こうだ。 まずシャワーを浴びる。本来なら水ごりをしたいところだが、心臓が止まると困るので45度のシャワーで代用している。短髪にしたので頭も洗う。すぐに乾くから便利である。 風呂場から出たらざっと体を拭いて、読経である。 お…
いまの主力万年筆はウォーターマンのル・マン100 オペラ(以下オペラ)にになりつつある。モンブランのマイシュターシュテュック146で字を書く快感はでかいが、字が太すぎてペン習字の練習にはトゥーマッチな気がする。で、オペラの出番が多くなっている。 …
名付けてセルフ添削システムII(ツー)。 ネーミングはごたいそうだが、その実態はシステムと呼ぶのが憚られるほどアナログな練習方法である。 画像処理ソフトを使って手本と自分の字を重ねる。すると当然そこにズレが生じる。これまでは、このズレを目で確認…
ペン習字の練習用として、100円ショップで買った『かんじれんしゅうちょう』を使っている。 10文字×5行、50文字ぶんが1ページ。ひとつの枡目は正方形で、そのスペースをさらに4分割する破線が印刷されている。だから字のバランスがわかりやすくて、初心者…
課題の締め切り(必着)は毎月の10日。「締め切り間際は混雑するので早めの提出を心がけましょう」といったことがどこかに書かれていたように思う。 締め切りに間に合わなかった場合は、添削は受けられるが級位の認定が受けられなくなってしまうそうだ。 で…
マンガ『とめはねっ!』で得た知識だが、書道家には漢字の専門家とかなの専門家がいるらしい。 漢字は大陸から渡来したもの。かなは漢字をもとにして日本の文化が生み出した文字だ。生み出したというよりは、磨きあげたらひらがなになったような気がする。 …
それは「ペン習字はとてつもなく地味である」ということだ。 字がうまくなっていくプロセスについて、おれは心のどこかで「ある時点で飛躍的に上達するのではないか」と考えていた。希望的観測というやつだ。 ところが事実はそうじゃないようなのだ。 手本を…
篆刻(てんこく)の存在を教えてくれたのは、西原理恵子の『恨ミシュラン』だった。 当時の週刊朝日の編集長が篆刻に凝っていて、サイバラは興味がないのにハンコを自慢されて迷惑だといった描写が作中にあった。それを読んだおれには、篆刻という渋い工芸に…
いまよりちっとはマシな字が書けるようになったら何を書くか? たくさんある候補のなかでもぜひ書いてみたいのが"くだらないこと"だ。 もう25年もまえに廃刊した雑誌、『ビックリハウス』。 短くまとめれば"読者投稿による冗談の雑誌"だ。中学生だったおれは…
もちろん、これでひらがながマスターできたわけじゃない。 長い年月をかけて凝り固まった自分の字の癖は、ちょっとやそっとじゃ直りゃしない。手本を見ながら忠実に真似して書いているつもりでも、あらゆるところに癖が顔を出す。"セルフ添削システム"を使っ…
自分では見本をよく見ているつもりなのに、似ても似つかない字を書いてしまう。観察の際のポイントがわかってないのだろう。 手本をまねてるつもりなのに、自分の癖が出しゃばってくる。結果、どうにもバランスの悪い、腰の浮いた字になっちまう。 「ペン習…
添削課題は"いろは順"だが、現代人のおれは"あいうえお順"で練習する。 一日5文字ずつ。ずいぶんのんびりしたペースだが、欲張ってすぐに息を切らすよりはましだろう。 最初は「あいうえお」。C系統のお手本を見ながら、枡目に4分割の点線(リーダー罫と…
ふだん書く字が汚いことは自覚している。おまけに中学・高校の授業ですこしだけ習った書道も、かなり苦手だったのだ。思い出したよ。 中学で書道の授業があったのは、1年間だけだったように記憶している。 書道の授業は息抜きの時間、といったムードがあっ…
[ペン習字] 世田谷区のはずれに住んでいた。地図で見ると三方が調布市に囲まれていて、なにかの手違いで23区に混ぜてもらったような町だった。 おれも妻も昼の勤めに出ていたので、家を空けることが多かった。娘は保育所に預かってもらっていた。 通信販売を…
おれにとって、ペン習字に興味を持ったことで出会った言葉の代表が「書きぶり」だ。寒ブリや親子どんぶりなら知ってたんだが。 書きぶり。意味の見当はつくが、目にも耳にもしたことがなかった。しかしスーパー大辞林を引いたら載っていた。なんだ、おれが無…
まず、パイロットに資料を請求する必要がある。 オフィシャルページの申し込みフォームに記入するのが第一歩だ。この手続きを踏まないと、受講料の払込票が送られてこない。12600円を振り込むことイコール受講申し込み なので、面倒でも資料を請求する必要が…
たいていの疑問を解決してくれるよな、インターネットは。コンピューターへの依存度を高めるだけ高めといてから電力を取り上げて無力化する作戦だだろう、メフィラス星人よ。 おれの疑問を瞬時に解決してくれたのがここ。 『ペン字いんすとーる』 サブタイト…